人に親切にすることはとてもいいことです。
これは日本の教育の過程で何度も言われ、誰もが認識していることだと思います。
親切がいいことだと分かっていても、なかなかそんな気持ちになれなかったり、自分のことで精一杯だったりする人もいるでしょう。
では、親切が自分自身の幸せへの近道だとしたらどうですか?
それが本当なら、人に親切にしようと思えますよね。
人に親切にすることで、なぜ自分が幸せになれるのか。
その理由について説明しようと思います。
人への親切は巡り巡って自分に返ってくる
ことわざに、『情けは人の為ならず』という言葉があります。
この言葉の意味を、「甘やかすのはその人の為にならない」という意味でとらえてしまっている場合が多々あるようです。
正しくは、「人に親切にすれば、その相手のためになるだけでなく、やがでは自分によい報いとして返ってくる」
これが本来の意味です。
そして、このことわざの意味こそが、「人に親切にすれば自分が幸せになる理由」です。
ことわざって本当にその通りだなと思うことが多いですよね。
実はこのことわざ、ある大学が科学的に実証しているんです。
幼児を対象とした日常生活の観察結果なのですが、かなりざっくりで説明します。
ある幼児Aが幼児Bに親切にし、それを見ていた幼児Cは後日、幼児Aに親切にするという行動がみられたとのこと。
これは、幼児Aの親切な行動を見た幼児Cが、幼児Aに対する評価を上げ、幼児Aに親切にしたくなったということですね。
幼児同士の仲の良さなどを考慮しても、同じ結果たっだようです。
つまり人間は、親切な人に対して親切にしたくなるということです。
人に親切にすることを心掛ければ、きっと親切にしてもらえることが多くなるはずです。
ただ、間違えてはいけないのが、親切にしてあげた相手が必ずお返しをしてくれるということではないということ。
見返りを求めてしまうと、期待通りにならなかった場合にイライラや不満が生まれてしまいます。
人にしてもらった親切は決して忘れず、自分がした親切はさっさと忘れてしまいましょう!
結局これが、幸せへの近道なのです。
人に親切にすることで分泌される「幸せホルモン」の効果
人に親切にすると、なんだかあったかい気持ちになりませんか?
これは幸せホルモン「オキシトシン」の効果なんです!
オキシトシンの効果は、
「多幸感」
「ストレスの減少」
「不安・恐怖心の緩和」
などの精神的な効果の他に、
「学習意欲・記憶力の向上」
「心臓の機能を上げる」
「感染症の予防」
などの身体的な効果も期待できるという、ありがたいホルモンです。
人に親切にして「オキシトシン」を分泌させましょう!
人に親切にするとセルフイメージが上がる
セルフイメージとは、「自分にたいして抱いているイメージ」です。
自分のことをどんな人間だと思っているか。
何が得意で、何が苦手か。
周りからどう思われていそうか。
あなたの自分に対するイメージはどんなイメージですか?
私の以前までのセルフイメージは
- 思いやりが足りない
- 周りの目を気にしすぎていつも疲れている
- 仕事が遅い
- 周りからはつまらないやつだと思われている
などなど、セルフイメージは散々なものでした。
人に親切にする余裕などないと思っていたため、いつも自己嫌悪でいっぱいでした。
そんな私でも、人に親切にすると決めて、できる限りで実行していくうちに、「人に親切にできる自分」という、いいセルフイメージが育っていきました。
親切は、ボランティア活動に参加するとか、まとまったお金を寄付するとか、特別なことしなければならないということはありません。
- 道を譲ってあげる
- 笑顔で挨拶をする
- 店員さんにありがとうと言う
- 家族にコーヒーを入れてあげる
- ゴミが落ちていたら拾う
など、普段の生活で自分が負担にならないことでかまいません。
これらを実行していく、もしくは実行しようと決めるだけでもセルフイメージは上がっていきます。
セルフイメージは幼少期からの影響が大きいと言われていますが、決して変えられないものではありません。
セルフイメージが上がれば、自分のことが好きになれます。
自分のことが好きだけど不幸です、なんて人はおそらくいないですよね。
親切を積み上げてセルフイメージを上げていくことで、確実に幸せを感じられるようになるでしょう。
幸せの種をまこう!
今日は何回親切にできただろう。
明日は10回親切にしよう!
そんなふうに、今日できた親切の数を数えたり、明日の目標をたてたりして、ゲーム感覚でやってみるのもいいかもしれません。
小さな親切をコツコツ実践していくことが大切です。
それはまるで幸せの種をまくように、やがて成長し、大きな幸せの花を咲かせることができるでしょう。